親です。

読んだ本とかについて書いてます

ベーシックインカムとAIは資本主義の次を描くか?

どうもmaximonelson49です。あ、この記事シロウト記事なので、詳しい人いたら参考書とか教えてください。

 

はじめにー『全成人に毎月8万円配布のベーシックインカムを提案する』を読んで。

前回の記事から社会保障について考えてる。

IT革命による個人のエンパワメントと、新自由主義下における社会保障のあり方(って何?) - 今から父になるから俺の悩みを聞いてくれ。

前回の記事を簡単にまとめると下記。

社会保障とか国の金の使い道は「ざっくり全体一斉給付型」から「申請ベースの個別応答型」にかわってきてるんじゃないか? IT化によって個人の検索コストはかなり減ったし、個人の困窮度合いに応じて国が金を出す方が合理的。新自由主義の元で行われる社会保障はそうあるべきでは?

で、この文脈で昨今のベーシックインカムについて考えると、ぜんっぜん納得いかない。

例えば最近ハフポスで『全成人に毎月8万円配布のベーシックインカムを提案する』という提言がなされた。これを書いたのは民進党の議員。

全成人に毎月8万円配布のベーシックインカムを提案する | 松尾勉

簡単にまとめると、

「超高齢者社会を迎える日本において世代間扶養(若いのが年寄りを支える)は意味をなさず、これからはみんなでみんなを支えよう。多く儲けた企業には法人ベーシックインカム税の名目で法人税を高くかけ、また個人ベーシックインカム税の名目で消費税を20%まで上げる。その他様々な社会保障を無くしてベーシックインカムに統合する。公務員のコストが減らせるので、その分みんなのお金に回せるはず」

みたいなかんじ。

それに対するワシの感想は下記。

ハフポスの#ベーシックインカムの記事を読んだ。書いたのは松尾さんって人。正直、よく分かんなかったw

たぶんBIの基礎知識が俺に足りてないのかな? この記事からだけだと、これまで税と社会保障が『強者から弱者へ』金を再分配してたのを、雑に誰でも同じように分配されるようにしてるだけじゃないの? って思ってしまう。

また、今まで働き盛りが日本を担っていたけど、これからはみんなで担う、とあるけど、これもよく分からん。100円払って80円貰う、みたいに思える。あと消費税みたいにみんな同じ税率の税ってお金ない人ほどきつくなる税じゃなかったっけ?

まあとにかくベーシックインカムについて勉強したくなりました。

まあ、言うてしまうと、よく分かんなかったんすよ。ベーシックインカムって社会保障を統合することで複雑になり過ぎた保障システムをシンプルにできて社会保障を運用する中間コストが下がる、故に効率的、みたいなメリットが挙げられること多いけど、これ訳分からないですよね。だって税と社会保障って富の再分配でしょ? 分け隔てなく金支給するならそら中間コストかからないけど、再分配っていう本来の目的果たしてないならそもそも導入する意味すらないでしょ。コスト払って何かすんのは分かるけど、何か成し遂げる時のコストを減らすために目的を果たさなくて良いって意味不明。馬鹿なんじゃねえの???

じゃあなんで今ベーシックインカムなのか? まとめました。

 

何故今、ベーシックインカム(BI)なのか?

ゆとりなのでネットで『ベーシックインカム なぜ』で検索した。そしたら下記の解説記事があった。

ベーシックインカムとは何か? なぜ、いま議論が盛り上がっているのか? | BUSINESS INSIDER JAPAN

ここから分かる、BIのメリットは下記の点。

 無条件で支給することによって社会保障制度をシンプルにし、行政上のコストを削減する。

同時に、無条件という特徴は受給者に「政府からの施し」という劣等感を感じさせないという利点もある。 

ヨーロッパ諸国には失業者向けの社会保障制度がある。しかし[…]仕事に就くと恩恵を受けられなくなってしまうため、低収入で短期の仕事に就きたがらないという問題が生じている。ベーシックインカムは就業による支給打ち切りの心配がない。[…]企業も雇用調整が容易になるため、失業率の抑制、雇用の流動化、新産業の創出などといった効果が望める。

若者世代が高齢者を扶養する現行の「世代間扶養」の年金制度は、このままでは立ち行かなくなる。働く意欲や体力のある高齢者には短時間労働などでも働いてもらうという「世代間の所得と労働の再分配」という点からもベーシックインカムの導入を考える必要はないだろうか。

「資本主義的価値は低いが社会的価値の高い」仕事に従事する人々を支援できるという利点もある。

またこの他に、ザッカーバーグやイーロンマクスが言う、AI時代の富の再分配もある。

で、ここから分かるのは、BIを社会保障の観点から語るとズレるんだなってこと。

 おそらくこれは、『AIの本格的な到来と、それに伴い仕事が消える/生活コストが軽減される世界で、働くことの意味をどう読み替えていくか?』みたいな議論だ。だから根本的に『働けず自立もできない人間への保障』とは異なる。むしろAIによって、人は容易に自立し、新自由主義において切り捨てられていた社会的弱者を、技術によって再度社会に組み込んでいこうという取り組みのように思える。 

AIとBIの描く世界

 もうちょっと言葉をつけたす。

たぶん、BIはAIの到来と切り離せない。で、今後AIが発展し、あらゆる仕事がAIに取って代わられた世界ってのを想像する。このときみんな『稼げない』ことを問題にすることが多いと思うが、同時に言えるのは人件費などの費用がAIによって軽減されて生活コストも減るってことじゃないのか。つまり、AI時代って、『稼げない』のと同時に『稼ぐ必要がない』んじゃないか。

で、稼げないし稼ぐ必要もない世界では、金銭的価値ってのが相対的な地位を低める。(ミレニアル世代では収入より成長とか社会的インパクトで就職先選ぶ風もあるし)

そうなったとき、仕事ってどうなるのか。今のような「食いぶち」的な仕事観は通じなくなるだろう。そうなれば、社会的意義など、仕事の意味・目的を求めて人は働くのではないか? それって合理的だ(合理的ってのは目的と手段の対応度合いなので、目的が最重要視されればだいたい合理性はあがる)。

またこのとき、金銭的価値で人間の価値が図られていた資本主義的な価値観の次が到来するのかもしれない、とも思う。

 

追記:

BIの面白そうな記事があったので、下記読んで感想書くぞ〜〜。

1.sakakibaraさんのnote

(導入編)BIを導入した楽園があった | Noboru Sakakibara | note

(定義)BIと生活保護は別物 | Noboru Sakakibara | note

(条件)BI成功に欠かせない要件 | Noboru Sakakibara | note

(試算)BI実現に向けてシミュレーション | Noboru Sakakibara | note

(変革)AIxBI | Noboru Sakakibara | note

(平等)BIは人が判断しないから公平? | Noboru Sakakibara | note

2.チワワさんのNPコメントーBI可能かどうかの試算

【井上智洋】日本は世界初のベーシックインカム導入国になれ

ベーシックインカムにコミュニタリアンもリバタリアンも賛同

 3.タンクトッパーさんの記事

ベーシックインカムについてサクッと考えてポイッと投げてみる ~Vol.1~ | タンクトッパー | note

生活保護の内訳が書かれていた。様々な場面に応じて金額が変わる(個々人にアジャストしている)現代的な保障だと思った。 

 

とりま以上。今後も更新するかも。

詳しい人いたら教えてくれ!

 

 

IT革命による個人のエンパワメントと、新自由主義下における社会保障のあり方(って何?)

おっすmaximonelson49です。思いつきなので、真実も言わないし結論もないです。詳しい人は参考書教えてくれ〜〜

 

IT革命による個人のエンパワメントと、新自由主義下における社会保障のあり方(って何?)

今朝、出産・育児関連の申請物ってなんだっけなーと思ってブログ書きつつまとめてた。

育休とるための書類ってなんだっけ? - 今から父になるから俺の悩みを聞いてくれ。

なんつーか、こういう社会保険料減るよとか住民税の減免が受けられるよとかって、今はネットがあるから分かるけど、昔だったら検索のコスト高すぎてぜんっぜん調べられなかったろうなーと思った。まあこれはIT化によって個人の情報収集力がメチャクチャ強化されましたよね(IT革命による個人のエンパワメント)って話なんだが、こういうときの社会保障・福祉のあり方ってまた変わってくるんだろうなあ、とも思った。

 以下は素人がつらつらと考えただけなんだが、例えば社会保障を個人が検索できないときって、申請するような形の社会保障はあんまり意味がなさそうだ。なぜなら、検索できないなら申請のしようもないから。そういうとき、社会保障は個々のニーズを吸い上げて細やかな色んな社会保障用意するより、道路とかの誰もが助かるものに対して投資することが社会に資するんだろうなって思う。ニーズを国が決めていった。

で、今は社会保障を個人が検索できるときなわけだ。そうなると、俺みたいにしてある程度どんな支援が受けられるのか検索して、自分から動くことができる。こういうとき、社会保障のあり方としては、雑で大きなニーズを仮定してそこに一律で投資するより、社会の穴になりうる箇所にピンズトで投資(細やかな社会保障を用意)しておき、個人が検索して必要なときに申請をしてくる方が、まあ社会保障の元々の名目(困ってる人に金。だよね?)には適うだろう。

本来の新自由主義ってのは(いや全然勉強してないから分かんないけど)、こういうIT化を背景として個々人がエンパワメントされた世界で、個々人が個々人の事情に合わせて生き方や社会保障の受け取り方をカスタマイズしていく、っていう方向だと思う。細やかに対応するコストが下がれば、できるだけ細やかに対応するほうが何かと投資効率はいいだろうし。

んでまあ、こういう「個人キックで動いてくださいね」というのが、本来の新自由主義が持ってる自己責任性で、個々人がより自由に生きることを可能にしてくれるって点で、俺は合理的で理想的で素晴らしいとは思ってる。

が、新自由主義の話をするとき忘れちゃいけないのが、それを適用する社会に存在する差別問題や権力を持たないものたちのことだ。

例えば、僕はIT化によって個人がエンパワメントされた、と言ったが、エンパワメントされたのはミレニアル世代(ミレニアル世代って打つと稀にある世代としか変換されなくて草)やその周辺の人々で、年代が上がれば検索のコストは高まる。IT化による検索コストの軽減、というのはまだまだ個々人の能力に依存する。

(ちな、この構図が個々人のコミュニケーションになると、下記の記事。
コミュニケーションと権力関係について - 今から父になるから俺の悩みを聞いてくれ。

という文脈でベーシックインカムってどんななの? 

で、こういう文脈の上に昨今流行りのベーシックインカムってやつが乗ってくるわけで、あれここら辺で俺は良く分かんなくなってきた。(とりあえずベーシックインカムの記事へのリンクをはる)

全成人に毎月8万円配布のベーシックインカムを提案する | 松尾勉

俺のベーシックインカムへの第一印象は、働かずしてお金欲しい〜〜とかなんだが、こう考えてみると、まあベーシックインカムが魔法の杖として社会保障界に君臨するのは難しいんだろうなと思う。むしろザッカーバーグとかミッツマケルセンの弟(イーロンマスク)の言う、AIによる富の寡占に対抗する、というのが納得できる。

ってわけで、ちょっとベーシックインカムについて調べてここら辺はそのうち書きたい。

書いたよ〜。

BIとAIは資本主義の次の世界を描くか? - 今から父になるから俺の悩みを聞いてくれ。

 

あとは思うことをつらつら。

・ IT化は個人をエンパワメントして家族や地域社会を破壊? し、多層な社会がなくなった?。社会保障は個人キックで受給するもの、ベーシックインカムのようにまとめてもらって使用方法は個々人が決めるもの、となったとき、むしろ国家に求められるのは、国民の状況を掴む能力なのでは? 国家が個人にアクセスすることが求められる。そんで個人の状況つかんで、「適当」な保障を行う。

こうなると国家と個人が対話するわけで、これこそ最高の権力関係であるし、ウーム。

 

 以上!

ゆらぎ荘の幽奈さん問題ーーセックスとレイプは別物じゃヨ

どうもmaximonelson49です。

 

ゆらぎ荘の幽奈さん

なんかジャンプでゆらぎ荘の幽奈さんって漫画がやってて、今批判に晒されているらしい。

過激すぎる?「少年ジャンプ」のお色気表現に賛否 「息子には読ませない」「エロは成長に必要」(キャリコネニュース) - BLOGOS(ブロゴス)

批判の論旨としては、『性的な嫌がらせを肯定的に描いちゃいかんやろ、それはレイプやで』というもの。

 

面白かったのは、NewsPicksという普段は割と理知的な人間が使ってるっぽいメディアで、かなり論点ズレた議論がなされていたこと。以下がNewsPicksのコメント欄。

過激すぎる?「少年ジャンプ」のお色気表現に賛否 「息子には読ませない」「エロは成長に必要」 - キャリコネニュース

 NewsPicksではPTAのオバさんうるせえよ! ほっといても男子はエロ本見つけて読むわ!みたいなコメントが多かった。それを受けてのワシのコメント。重要なのは太字にしてるところじゃよ。

 

この手の話、男性諸氏にとっては嫌になる程聞かされた問題。だからみんなエロ本自体の善悪みたいなのを語ってんのな。なんでこれまでないほどに論点ズレてんのか首傾げたわ。エロ本は別にええやろ。

ただ、ネコ虐待する漫画とかあったら子どもには読ませたくない。読む読まんは本人の意志だけど、それが面白いものとしてジャンプの中にあったら、面白いんだって思うやろ。社会の文脈に乗るやろ。

レイプを肯定的に描いてんのと同じやと思うんやけどな。3億円盗むのはあかんけど万引きの肯定はええよ、みたいな話なのかな。

あと、日本における性の快楽は、誰かを辱めて精神的な優位に立つ快楽とほとんどセットで提供されてる。エロいってのが性的な興奮ではなくて、誰かを思いのままにできる優位性の快楽になってて、セックスをしたいってのが権力欲と見分けつかん。少なくとも俺はそう。

だからそもそも、性的なものを描く際にこういう『相手を無理やり』というのが出てくんのはせやろな、と思った。

あ、そういうことか、この記事読んでコメントも読んで、なんでみんながこの問題をエロ本自体の善悪問題として語りたがるのかな? って思ってたけど、日本においてセックスとレイプはほぼ同義だから、レイプを否定されたときセックスも否定されたように感じるのか!

皆さん! セックスとレイプは別物ですよ! セックスしよう! セックスセックス!!!

 

 

まあ話変わるけど、エロを描く作家なら、こういう構造的な問題を把握した上でどのようにエロを脱構築するか、くらいのことはやってほしい。エロいとは何か? を問えよ。既存の価値観の強化だけすんなら、描く意味なくね。それともエロ自体を描くことには興味ないんか?

 

セックスとレイプの同一視、ってのがあるとこうなるなあ、という面白い現象だった。

あと語るなら、家族的な人間関係で親しさを測ると、相手の嫌なことをして許されるというのが親しさを示してしまって、嫌がらせが親しさの表明になりうる、みたいな問題もある。

まあ言いたいことはそんだけ。分かりにくかったらツイッターとかで言ってください、暇だったら分かりやすく書きます。 

 

追記 

こういう記事を読んだ。冒頭に性暴力は性欲だけではなく支配欲がある、という記述がある。性暴力の実際がどのように行われるのか? についての記事。閲覧注意。

フィクションと実相 | Tamaka Ogawa | note

 

家族心理学のテキストを読んで

 どもっすmaximonelson49です。

 

家族心理学のテキストで面白かったところ

大学で取ってる家族心理学のテキストを読んだ。心理学って心理内界を扱って、ひとりの人間がどんなふうにものを感じたり考えたりすんのか? みたいな学問で、そういうのずっとやってると、家庭という複数の人間によって構成されるシステム、みたいなのが面白そうに思えてくる。以前もそんな感じのメモ書き記事を書いた。

家庭文化について - 今から父になるから俺の悩みを聞いてくれ。

 んで、まあとにかく家族心理学のテキストを読んだ。ので、面白かったところをメモってく。随時更新する。

 

①家族ライフサイクル論

発達心理学においてエリクソンとかがやってたライフサイクル論を家族にも適用させたもの。この考えで面白いのは、ライフサイクルというふうに捉えると、家族が成り立つ(カップルの誕生)前から家族は発達している、というところ。始まりは、原家族からの巣立ちであるとな。

②職業的アイデンティティの確立関連

まあここは今俺がキャリアで悩んでるからってだけで、特に家族心理学的に面白かったわけじゃないんすけどね…。

とりま、面白かったスーパーによるキャリアの定義と、アムンドソンとポーネルの「キャリア・パスウェイ」を下記に引用する。

●キャリアの定義

1.人生を構成する一連の要素

2.自己発達の全体の中で、労働への個人の関与として表現される職業と、人生の他の役割の連鎖

3.青年期から引退期に至る報酬、無報酬の一連の地位

4.その中には、学生、雇用者年金生活者、副業、家族、市民などの役割も含まれる」→「職業的成熟」へ。

 ●キャリア・パスウェイ

「キャリア・パスウェイ」とは、自分のキャリアを選択するための計画過程を8つの要素から考え、自分の特性やリソースを確認する方法のことである。

8大要素とは、

  • スキル…職業・職務・転用できるスキルの確認
  • 性格…物事への対処の仕方の確認
  • 興味…好むこと、好まないこと(能力ではない)
  • 価値観…人の行動を導く信念や思い
  • キーパーソン…知ってくれて、生き方に影響を与える人
  • 仕事/生活・人生経験
  • 学習経験…教育・仕事などで学んだこと
  • キャリア・チャンス…資料・労働市場動向などの検討

のことを言う。

 (ともに『家族の心理』p49 キャリアの定義の方はカッコがひとつ足りない気がするが原文ママ

③夫婦間契約の三段階

『結婚を決めた男女が密かに、あるいは何らかの言動を通じて相互に抱き合う期待や欲求』っつーのを夫婦間契約と呼ぶ。(Sager,C.)もちろんこれらが噛み合わない/落とし所を見つけられなければ夫婦生活の難易度は高まる。下記3レベルに分けて考えることが可能。

1.意識され言語化された契約

言葉を通じて交わされた、守って欲しいこと・大事にしたい価値観。一方で言語化されたのにも関わらず聞き流されたり耳に入らなかったりと、合意に至っていない場合もある。

2.意識され言語化されない契約

本人は守って欲しい・大事にしたいと思っているが、言語化されないもの。テキストには「恥ずかしさや不安、躊躇い等の理由」と記載があるが、まあ社会通念と食い違っていたり、夫婦間に権力的なコミュニケーションがあってオープンに色々話せないってのがあろうなと。常識ない人はここが多少は少なくなりそうでいいっすね。

3.意識もされず言語化もされない契約

自覚されないため言語化もされないもの。これが沢山あると現実的な関係形成はなかなか困難で、自分自身の問題を関係性の問題にすり替えたりする。

まー、全体読んで思うのは、こういう契約のレベルを3から1へと移行させながら夫婦の関係は進んでいくんやろなあと。それは同時に自分自身を知っていく過程でもあり、相手からの指摘を受けて、自分の輪郭がはっきりしていくというのはとても素晴らしいことだと思う。人によっては社会通念と自分の欲求との乖離に悩むのかもだけど、まあ俺は常識なんつーのはクソ食らえなので、ああこれは素敵なことだと思いましたよ。

 ④カップルがたどる循環過程

 ディムとグレン(Dym,B., & Glen,M.L.)は、カップル(夫婦)関係が辿る循環過程を提唱し、親密な関係に特有な変化・成長について考察を深めている(図4-2)。この考えによるとカップルは、様相の異なる3つのステージを必ず経験し、それらを順に辿りながら関係を深めて成長していく。

とのこと。3つのステージってのは下記。

1.拡大・保証の時期

お互いの異なるところに惹かれ、

2.縮小・背信の時期

 

3.和解の時期

 

 

 

  1. 親密さのパラドックス
  2. 結婚・出産など夫婦の関係性が大きく変わることがみこせるとき、クライシスが起きるから、あらかじめなんか取り組むやつが、アメリカにはある。これはいいな。
  3. サイバネティクスとか生態学とかそういうところが、システムとしてものを見る的なのをしてるらしい。学びて〜〜。

 

 

 

あ、ちなみに読んでんのはこれです。

 

家族の心理―家族への理解を深めるために (ライブラリ実践のための心理学)

家族の心理―家族への理解を深めるために (ライブラリ実践のための心理学)

 

 なんかサラッサラ読めたな。

 

以上!

 

なんで育休とんのかっつー話よ

どーもですmaximonelson49です。

 

育休とる理由

育休とるんだけど、なんでとんの? ってのがあるので、ここに整理する。というか先日妻とベッドに入りながら寝る前色々話してるときに話したやつを、まとめとく。

理由①子どもの教育として

俺が仕事、妻が育児、とかになると、子どももそれを見て『男は外、女は内』と思いかねない。それが嫌だし頭悪そうだから、しない。

理由②楽に育児したい

育児はやろうと思えばかかりっきりの仕事になると思う。しかし、どっちが長時間労働になるのはよろしくない。なので、まあ仮免育休みたいな『育休とるけど育児せずに外部のセミナーとかガンガン行くぜ!』というのが批判されることがあるみたいだが、正直、妻がワンオペしないのと同じくらい、育休中に俺がワンオペになる気もないです。それぞれ息抜きしながら健康的に育児に取り組もうと思ってます。

理由③キャリアとして

まー、キャリアとして。

自分は『どう生きるか?』について色々考えていきたいと思ってる。育休とってみるのは、自分の働き方や今後のありうる働き方を見返す機会になると思った。

ただ妻からの指摘が一点、『男が育休をとるのは主体的選択でありキャリアと言えるのだが、女性が育休をとるのはキャリアと言えないよね』というのがあった。何が言いたいかっていうと、俺が『育児は選択可能なもの』とナチュラルに言ってしまうのは『俺は本来育児を担わなくて良い』という発想からであり、これはもちろん『育児は女性が担うもの』という社会的なバックグラウンドから許されてきた発想なのだ。まあ育児の分担どうすんのかは各家庭でベストな方法を取ればいいと思うんだが、女性の側に育児が押し付けられてきた中で男である俺がなんのてらいもなく『キャリアで育児してます』なんて言うのは、どうなんだっつーか、伝わりますかねこの感じ? 女性=育児の構図を破壊できてないっつーか、してやってる感というか、キャリアです、だけでは言葉足らずというか…。

まあ育休をキャリアのブランクと取られるのが嫌だったり、そもそも生活と仕事を分離させる発想がイラっとしたりしてこういうこと言ってるんだが、まあ女性の側からしたら、とにかく腹立たしい発言なのかもなあと。

 

 あ、いい機会なので『ライフワークバランスという言葉にイラっとする』について、以前ツイッターとかに書いた文章を再掲。

仕事と生活のバランス、みたいなことが語られるけど、よく分からん。

というのも、仕事は生活の構成要素だから。仕事と生活なら生活のが上位の概念であり、レベル感違う中で何故バランスとるって発想になるのかと。

会社の都合に合わせて働いてると、自分が何したいかはどうでもいい問題になって、仕事が生活の切り売りになってしまう。から仕事と生活のバランスとかいうふうになるんじゃないかなーと。

仕事より人生の方が上位概念だから仕事に最適化するより人生に最適化した方が物事は楽しくなると思う、という話。

あ、それと、上司がみんな激しい働き方をしており、尊敬するけどそれは無理だなと思い、そっちっ側に行くことを期待されないよう、育休とってる感もある。

 理由④案外、金が手に入る

育児休暇給付金みたいな育休中に国から貰える金があるんだが、計算したら毎日定時で帰った時より手取りが多かった。ほんまか? と思うが、税金ぜんぜんかかんないから、残業多い人間だと割とそうなるんだと思う。働かずして金手に入るなら、働きたくないなと思った。そんだけ。

 

とりま、以上。

 

両親学級いってきました。

どもmaximonelson49す

 

両親学級で教えてもらったこと

両親学級にいってきました。若い育児してる親と知り合いになりてぇ…! って思ってたんですが、実際いってみたら参加者は自分ら1組だけ。残念と思いつつも、周りに人がいないぶん、今回の両親学級の講師をしてくれてる助産師さんにはいろんなことを聞けました。

参加者が少なかったこともあってか、お話はわしらの悩みごと起因で進んでいって、その中で胎児の大きさ実寸大人形を抱かせてもらったり、腰を痛めない姿勢はどんなふうなのかとか、妊娠期間中の体重増加の目安とか、妊娠中やっていいこと悪いこととか、まあ色々と妊娠中の生活について話してもらった。

面白かったのは、羊水が胎児のおしっこでできてるってこと。胎児は羊水飲んでるけど、その羊水はおしっこ。ただ羊水(おしっこ)は無菌だし排泄物とも違うので体に悪くはないとのこと。じゃあ排泄はどうやってやってんだっていうと、胎盤通して血液でやってる。となるとなぜおしっこする必要があんのか分からんのだが、なんだか助産師さん曰く、飲むのは生まれてからすぐミルク吸えるようになるためなんだとか。へーって思いました。

 また、妊婦体験として、なんか防弾ジャケットみたいなのを着たりした。あ、これは重いなというかんじで、仰向けに寝っ転がるとけっこうな圧迫感があった。やめてほしいな…と思った。こんだけ思いの四六時中つけてたら腰悪くするだろうし、あと筋肉つきそうだなと思った。

あとは破水時に羊水が緑とかになってたら、赤ちゃんまずいぞとか、そういう話も。緑のときは苦しくてうんち漏らしてるらしい。あとペットのうんち触るな、とか。何いってんのか分かんねーと思うが我が家夫婦はうんちの話で日頃から盛り上がるので、フンフンと聞いてた。

 

所感

まあ、そんな感じの両親学級でした。産む予定の病院は、出産当日は手ぶらで入院できるようモノを揃えてくれるらしいんだが、そのモノを確認させてもらえたりもした。まじて色々揃っててありがたかった。ただまあ、別に出産前後のことイメトレして何がいるかとかこちらも想像してたわけではないので、これで十分なのかは分かんない。うわー沢山用意してくれててありがたいな、という気持ちにはなった。何か足りないって言われたりするか? とか聞いときゃよかったかも。

今は妊娠6ヶ月目で、ちょっと体調の変化が出てきたころ。で、たぶん今後は胎児の成長もペースが上がるっつーかぐっと妻の負担が増すんだろうなあと思ってる。妊娠してない体調不良のない時期がもはや思い出せなくて、これ出産後、なんだか感慨深いだろう。妊娠ってマジで女性側からしたら色々思い通りになんないし、一年単位の取り組みだし、これを人生のどこに取り込むのか、ってすごい問題だよなあと思った。大病患う、くらいのイベントだ。こういうぼんやりとした物言いは好きじゃないけど、精神的な? 支え? とかはしたいなって思った。

んでまあ、とりあえず今後俺がやんなきゃなーってこと。

  1. 育休取得に向けての書類集めとか。
  2. 育休の心配ごとまとめて育休取得経験者の先輩に訊く。
  3. 保活関連
  4. 引越し手続き
  5. 出産のイメトレ

こんなもんだっけ? なんかあったっけ。

 

まあそんなとこっすかね。今週は妻とふたりで進撃の巨人のアニメ2期を1日で一気見して、んで両親学級の帰りに漫画喫茶寄って全巻読んできました。クッソ面白かった。設定開陳してくだけの話はクソだろ、って今まで思ってたけど、こんだけ極大方面に無限化させた話を作ってんの、量的な問題としてすごい。ちゃんと分析して記事書こうかな…漫画全巻買ってもいいな…と思った。諫山創さんはすごい。

以上!

 

家庭文化について

maximonelson49です。思いつきです。

 

ある家庭に根付く文化について。

ある家庭に根付く文化は、その夫婦関係やらの参加者が平等なとき、夫婦それぞれは、お互い配偶者の好みから影響を受ける。このとき、ある種共鳴のようなものが働き、相手から影響を受けて自分が気に入ったと思ったものでも、実は自分の行動が相手に影響を与えて、それで相手がそれを選んでいることがありうる。つまり、お互いがお互いに影響を与え会う関係においては、双方が気にいるものだとか、合いの子的な文化が根付き、片方だけが好きとかのは、家庭文化とまではいかずに片方の趣味みたいなので落ち着くんだと思う。

 

これは、お互いが好きなものは二人の関係で継続されるってだけでなく、その選択のされかたを推測してる文章。また、個々人の選択というより、家庭や夫婦という場が、システムが、意志なく選択を行いうるってこと。足し算とかではない、複雑系(って言っていいのか分かんねえけど)的な考え方。

 

 

以上。いつか、分かりやすくまとめたい。