親です。

読んだ本とかについて書いてます

週末映画5本立て『シンプル・シモン』『PK』『ソーセージパーティ』『(500)日のサマー』『ピザ!』

どもっす映画みた。maximonelson49です。

 

『シンプル・シモン』

アスペの弟(20くらい?)とその兄(23才)の話。弟が兄のガールフレンドを作ろうと頑張る。2011年アカデミー賞外国語映画賞部門受賞。

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ざっくりあらすじを書くと、

主人公のシモンは両親との生活がうまく行かず、兄のサムの元で兄のガールフレンド・フリーダを含め3人で暮らす。しかしアスペルガーのシモンは何につけてもルールが存在し、それを他人がどう思うかは全く意に介さない。どうでもいいからだ。暮らすうち、フリーダはシモンに耐えられず、それを放置するサムに愛想を尽かして出て行ってしまう。「皿洗い要員」がいなくなったことに困ったシモンは兄のガールフレンドを見つけるために奮闘する。

というもの。

主人公たちの家庭では両親が親の役割をなしておらず、兄が主人公の世話をしてる。序盤、シモン・サム・フリーダで暮らし始めた際にサムがシモンに言った、

「俺はお前を助ける、フリーダは俺を助ける、だからお前もフリーダを助けなきゃ」

という(ような)セリフには唸らされた。何故ならこのセリフは本来

「俺はお前を助ける、だからお前も俺を助けてくれ」

で済むはずであり、しかしそうならないことが、兄の抱える問題・窮状・そして彼の描く解決策の限界を端的に示している。兄はアスペルガーの弟と共に生きていきたいが、自分と弟だけの関係ではそれが無理だと無意識に悟っている。けどそんなことは弟に求められないと分かっており、シモンとフリーダとの間の問題にしてるのだ。しかしもちろん実兄のサム以上にシモンから愛され、助けてもらえる人間はいない。故に、この関係は長続きしないし、兄の描いた構図は破綻する。

ワシ自身、こういう家庭の理想像、みたいなのは分かってない。かつ、この映画の描く関係性が正しいとか、まあ、そういうことは分からん。まあ考えさせられる作品。あとシモンが可愛かった。

俺はこういう系が好きなんだなあと思わされた。類似で「Mommy」って映画があり、ものすごく泣いてしまった。

Mommy - 今から父になるから俺の悩みを聞いてくれ。

 

『PK』

『きっとうまくいく』の監督・主演がやってる映画。 

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インドで宗教に素朴な疑問を投げかける。問題意識自体はまあよくある感じの「宗教同士でいがみ合うな」的なものなんだが、イスラム圏の問題がテロという形で生活に入り込むインドではまた、なんだろ、考えてることが違うんだろうな。

本当にたくさんの宗教が入り混じっていて、あの中でどううまく折り合いつけて生きているのか不思議。

 

『ソーセージ・パーティ』

コメディ。ラストが秀逸。セックスシーンが良かった。

 


『(500)日のサマー』

 ずっと見たかったんだが期待はずれ。全然面白くなくて途中で飛ばした。端的に言うと、主人公の男が自由な女に恋して振られるだけの話。主人公が「愛」という言葉で全てを説明しており、こういうふうに論の中にブラックボックスを用意してそれを根拠にしてしまうのって、典型的に頭の悪い人がやる論法。馬鹿が勝手に他人を恨んでるように見えた。まあワシは初めて付き合った人と結婚しちゃったので、あんまり感情移入できないのかもね。

以前話題になってたけどなんなんだろ??? いくつか解説記事読んだけど、解説記事もまた面白くなかった。

 

『ピザ!』

 インド映画。スラムに住む兄弟の「カラスの卵」たちがピザ食べるために頑張る話。(AmazonなかったからTSUTAYA貼る)

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 インドの貧困ってすごいな…みんな無関心なのかな…、と思いつつ、それは俺も同じだなと思った。映画としてはオチがあんま納得いかなくてイマイチ。けど最後まで観れたので(500)日のサマーよりかは面白いです。

 

順番をつけるなら、シンプルシモン、PK、ソーセージパーティ、ピザ!、(500)日のサマーの順番。映画っていいですね。

以上!