親です。

読んだ本とかについて書いてます

嫌なことにも依存はするよな、って話

依存について、今ぼんやり思ったことをメモしとく。

 

依存って一般に、酒とか薬とかの楽しい面を持ったものをやめられないって理解だと思う。つまり、何かその依存先それ自体を欲せずいられないもの、ってことだ。

ただ、ぼんやり思うのはこれたぶん間違いで、欲してなくても依存する。

 

例えば、子どもを虐待する親ほど子どもから愛されるって話がある。これは子どもからしたら虐待親は望んでないはずだろうに、愛されてしまう。依存度が高い。

 

こういうのから、依存の仕組みが少し分かる。

依存ってのは、何か強烈な刺激と長期間過ごすことによって、ある種の恒常性が強烈な刺激を前提にしてしまうことだ。

つまり、酒とか薬とかをやってる状態が普通になってしまって、酔ってない状態が非常事態になるみたいな。

そして、虐待親のケースだと、親からの嫌がらせとかそういうのがない状態が非日常になる。なんだか不安定になる。安心できない。そうなると親から脱せても不安になったり、親と同じように自分を虐げる人間の元に行ってしまったり、というのがある。

こういう依存からの脱却は、単に悪い人から逃げて、良い人の元にたどり着ければよいわけではない。重荷を背負ってきた人ほど、その重荷を外した時の反動は大きい。毒は急には抜けず、背負ったり、下ろしたり、そういうことの繰り返しの中で新しいバランスを得て行くんだと思う。

 

以上。