親です。

読んだ本とかについて書いてます

夢のような仕事を断った

お疲れ様です。

夢のような仕事を断った

以前こんな記事を書いた。

maximonelson49.hatenablog.com

概要としては、ITと物語の接点でやってる会社から一緒に働かない? とお誘いされたという話。で、この時はめっちゃ嬉しかったんだけど、これを今日断った。 理由は2つある。

ひとつは、今俺がいるカナダのケベック州での移民政策が変わり、移民するにはフランス語の習得が必須になったこと。今まで俺はフランス語をやる気は(少なくともこの三年くらいは)なかったんだけど、覚えないといけない。仕事と家事育児に加えてフランス語なので、ここに加えてベンチャー企業のお手伝いは無理だなと思った。

もうひとつは、短編小説がかけたこと。ちな書いたのはこれ。
鉄の右腕、首のない犬 - カクヨム
で、これを書いたことでキャリアへの考え方が変わった。ITと小説の接点を探すより、単に俺は脚本術を勉強したい。物語について知りたい。なので、ITと物語の接点でプロジェクトを回すということのプライオリティが下がった。

正直、こう、ITと物語の接点で働くというのはめっちゃかっこいいし、人にどんな仕事してるんですか? って聞かれたときに物語の面白さを判定させるAIを作っています、って言えたらドチャクソかっこいいな! と思うけど、今回はやめた。

今まで俺がITと物語を掛け合わせることに固執していた理由の大部分は、俺が小説を書けなかったことにあると思う。小説は書けないけど脚本術は好きです、って言ってるとサブカルクソ男みたいで嫌だった。作りもしないのにハウツー本だけ読んで知ったような口を叩くやつ、っていう風に自分が思えて、何か俺はまじで脚本術やってんだぞ! と言えるようなものが欲しかった。胸張りたかったんだよな。

まああとキャリアに一本筋が通るとかっこいいし仕事に繋がるかなみたいなこともあったんだけど、母数がそもそも少ないし、子供が小さくて移住関連で身動きの取りにくい今それを仕事にしても厳しくはある。格好良さだけは若干心残りかも。けど、結局それも俺が小説家になったり脚本術の論文を書いて投稿し出したりしたら消える問題だと思うし、まあそこまで行ったらまたどこかで仕事できるかもしれない。

そんなわけで、夢のような仕事を断った。かなり大きな決断だと自分では思っている。こういうキャリアにおける決断系の記事、基本的にリスクをとって夢を追うみたいになりがちだけど、こういう撤退系の記事があってもいいかなとも思う。本当に大切なのは見栄えとか金とかじゃなくて、何が自分にとって本質的な問題なのか見定めることだ。自分一人だったらこんな決断できなかったと思うけど、今回は深夜四時くらいまで妻がこの問題に付き合ってくれて、それで自分のやりたいことをよりクリアにすることができた。kansha。

もともと降って湧いたような夢みたいな話だったし、今度は自分の手で小説や物語を自分の仕事にしたい。胸張って俺は小説やってんだぞと言えるようになろう、こんな夢みたいな仕事断って小説やってんだって言えるようになろう。それはそれでかっこいいな!!

以上!!!