親です。

読んだ本とかについて書いてます

ベーシックインカムとAIは資本主義の次を描くか?

どうもmaximonelson49です。あ、この記事シロウト記事なので、詳しい人いたら参考書とか教えてください。

 

はじめにー『全成人に毎月8万円配布のベーシックインカムを提案する』を読んで。

前回の記事から社会保障について考えてる。

IT革命による個人のエンパワメントと、新自由主義下における社会保障のあり方(って何?) - 今から父になるから俺の悩みを聞いてくれ。

前回の記事を簡単にまとめると下記。

社会保障とか国の金の使い道は「ざっくり全体一斉給付型」から「申請ベースの個別応答型」にかわってきてるんじゃないか? IT化によって個人の検索コストはかなり減ったし、個人の困窮度合いに応じて国が金を出す方が合理的。新自由主義の元で行われる社会保障はそうあるべきでは?

で、この文脈で昨今のベーシックインカムについて考えると、ぜんっぜん納得いかない。

例えば最近ハフポスで『全成人に毎月8万円配布のベーシックインカムを提案する』という提言がなされた。これを書いたのは民進党の議員。

全成人に毎月8万円配布のベーシックインカムを提案する | 松尾勉

簡単にまとめると、

「超高齢者社会を迎える日本において世代間扶養(若いのが年寄りを支える)は意味をなさず、これからはみんなでみんなを支えよう。多く儲けた企業には法人ベーシックインカム税の名目で法人税を高くかけ、また個人ベーシックインカム税の名目で消費税を20%まで上げる。その他様々な社会保障を無くしてベーシックインカムに統合する。公務員のコストが減らせるので、その分みんなのお金に回せるはず」

みたいなかんじ。

それに対するワシの感想は下記。

ハフポスの#ベーシックインカムの記事を読んだ。書いたのは松尾さんって人。正直、よく分かんなかったw

たぶんBIの基礎知識が俺に足りてないのかな? この記事からだけだと、これまで税と社会保障が『強者から弱者へ』金を再分配してたのを、雑に誰でも同じように分配されるようにしてるだけじゃないの? って思ってしまう。

また、今まで働き盛りが日本を担っていたけど、これからはみんなで担う、とあるけど、これもよく分からん。100円払って80円貰う、みたいに思える。あと消費税みたいにみんな同じ税率の税ってお金ない人ほどきつくなる税じゃなかったっけ?

まあとにかくベーシックインカムについて勉強したくなりました。

まあ、言うてしまうと、よく分かんなかったんすよ。ベーシックインカムって社会保障を統合することで複雑になり過ぎた保障システムをシンプルにできて社会保障を運用する中間コストが下がる、故に効率的、みたいなメリットが挙げられること多いけど、これ訳分からないですよね。だって税と社会保障って富の再分配でしょ? 分け隔てなく金支給するならそら中間コストかからないけど、再分配っていう本来の目的果たしてないならそもそも導入する意味すらないでしょ。コスト払って何かすんのは分かるけど、何か成し遂げる時のコストを減らすために目的を果たさなくて良いって意味不明。馬鹿なんじゃねえの???

じゃあなんで今ベーシックインカムなのか? まとめました。

 

何故今、ベーシックインカム(BI)なのか?

ゆとりなのでネットで『ベーシックインカム なぜ』で検索した。そしたら下記の解説記事があった。

ベーシックインカムとは何か? なぜ、いま議論が盛り上がっているのか? | BUSINESS INSIDER JAPAN

ここから分かる、BIのメリットは下記の点。

 無条件で支給することによって社会保障制度をシンプルにし、行政上のコストを削減する。

同時に、無条件という特徴は受給者に「政府からの施し」という劣等感を感じさせないという利点もある。 

ヨーロッパ諸国には失業者向けの社会保障制度がある。しかし[…]仕事に就くと恩恵を受けられなくなってしまうため、低収入で短期の仕事に就きたがらないという問題が生じている。ベーシックインカムは就業による支給打ち切りの心配がない。[…]企業も雇用調整が容易になるため、失業率の抑制、雇用の流動化、新産業の創出などといった効果が望める。

若者世代が高齢者を扶養する現行の「世代間扶養」の年金制度は、このままでは立ち行かなくなる。働く意欲や体力のある高齢者には短時間労働などでも働いてもらうという「世代間の所得と労働の再分配」という点からもベーシックインカムの導入を考える必要はないだろうか。

「資本主義的価値は低いが社会的価値の高い」仕事に従事する人々を支援できるという利点もある。

またこの他に、ザッカーバーグやイーロンマクスが言う、AI時代の富の再分配もある。

で、ここから分かるのは、BIを社会保障の観点から語るとズレるんだなってこと。

 おそらくこれは、『AIの本格的な到来と、それに伴い仕事が消える/生活コストが軽減される世界で、働くことの意味をどう読み替えていくか?』みたいな議論だ。だから根本的に『働けず自立もできない人間への保障』とは異なる。むしろAIによって、人は容易に自立し、新自由主義において切り捨てられていた社会的弱者を、技術によって再度社会に組み込んでいこうという取り組みのように思える。 

AIとBIの描く世界

 もうちょっと言葉をつけたす。

たぶん、BIはAIの到来と切り離せない。で、今後AIが発展し、あらゆる仕事がAIに取って代わられた世界ってのを想像する。このときみんな『稼げない』ことを問題にすることが多いと思うが、同時に言えるのは人件費などの費用がAIによって軽減されて生活コストも減るってことじゃないのか。つまり、AI時代って、『稼げない』のと同時に『稼ぐ必要がない』んじゃないか。

で、稼げないし稼ぐ必要もない世界では、金銭的価値ってのが相対的な地位を低める。(ミレニアル世代では収入より成長とか社会的インパクトで就職先選ぶ風もあるし)

そうなったとき、仕事ってどうなるのか。今のような「食いぶち」的な仕事観は通じなくなるだろう。そうなれば、社会的意義など、仕事の意味・目的を求めて人は働くのではないか? それって合理的だ(合理的ってのは目的と手段の対応度合いなので、目的が最重要視されればだいたい合理性はあがる)。

またこのとき、金銭的価値で人間の価値が図られていた資本主義的な価値観の次が到来するのかもしれない、とも思う。

 

追記:

BIの面白そうな記事があったので、下記読んで感想書くぞ〜〜。

1.sakakibaraさんのnote

(導入編)BIを導入した楽園があった | Noboru Sakakibara | note

(定義)BIと生活保護は別物 | Noboru Sakakibara | note

(条件)BI成功に欠かせない要件 | Noboru Sakakibara | note

(試算)BI実現に向けてシミュレーション | Noboru Sakakibara | note

(変革)AIxBI | Noboru Sakakibara | note

(平等)BIは人が判断しないから公平? | Noboru Sakakibara | note

2.チワワさんのNPコメントーBI可能かどうかの試算

【井上智洋】日本は世界初のベーシックインカム導入国になれ

ベーシックインカムにコミュニタリアンもリバタリアンも賛同

 3.タンクトッパーさんの記事

ベーシックインカムについてサクッと考えてポイッと投げてみる ~Vol.1~ | タンクトッパー | note

生活保護の内訳が書かれていた。様々な場面に応じて金額が変わる(個々人にアジャストしている)現代的な保障だと思った。 

 

とりま以上。今後も更新するかも。

詳しい人いたら教えてくれ!