親です。

読んだ本とかについて書いてます

人肌程度の後悔を情熱と言い張っている

おつです。なんか今回はちゃんと暗い話というか、そういうのを書きます。全然文章として綺麗にまとめる気がないです。

俺は今まで散々このブログで、俺の中心には小説があって、昔は高校から大学まで毎日小説を書いていて、小説について考えることが好きだ、って書いてきたんだけど、正直もう社会人になってからまともに小説というものをかけた試しがない。小説について考える、ということについても、社会人一年目とかの段階ならちょっと前まで小説を書いていたその勢いの残りというかそんな感じのもので、ブログに考えを書いてみたり、映画を見るときも脚本術的な観点から考えてみたりしていたが、もうマジで、今社会人五年目で、小説が全然書けなくて、マジで書けない。

なんか、まあ、端的に言ってそれを本当一年中毎日毎日後悔してて、後ろ暗くて、じゃあ書けばいいじゃんって思うけど書けないし、書こうとしても元々遅筆だから二時間で1000文字行ったら御の字、普通は一時間で100文字とかみたいなペースだし、そんなことするくらいなら正直プログラミングしてた方が楽しいに決まってるし、けど俺にとって本当に価値のあるものって言ったらそりゃ小説で、プログラミングとかアプリ開発とかそういうの楽しいし金にもなるし自尊心も高められるし日々充実させられるけど、その一方でこれ遊んでるだけじゃんって思う。

なんなんだろ、もうなんか今このブログに書きたいことって、俺は小説が書けなくて、毎日後悔してて、けど書くことはしなくて、後悔してるって書いてるけどそれは俺が小説を大切にしてますよってことのポーズでしかないんじゃないかって思うし、俺にとって小説はもはやなんの価値もないんじゃないかって思ってしまうなともなるし、あと今まで俺はブログで俺の人生の柱は小説とプログラミングで機械学習で物語をうまいことやるみたいなこととか言ってきてるけど、マジで俺小説書いてないんだよ。何が人生の柱が小説だよ、お前の人生の、生活のどこに小説があるんだよ。

前に質問箱の麻生さんと話したって話、何度もこれ書いてる気がするけど、あのとき俺は自分自身のことをなんて紹介していいのか分からなくって、小説が書けていたら俺は小説について考えるのが好きで小説書いていますって言えたのに、今は何も言えないなって思ってて、だから小説書こうって思ったんだけど、けど書けなくて、こういう風にブログとか書いたりはしてるけど、なんなんだろマジで。

かつて俺が書いていた頃、ほんと生活の全てが小説で、というのは別に小説書かずにモンハンしてた頃もあるけど、けどモンハンやりながら頭の片隅では小説についての脳が動いていて、生活のどのタイミングからでも小説について考えることというか、そういう状態にスイッチ入ることが可能だった。そういう意味で俺は常に小説について考えていたし、これは小説について考えること、に対して情熱みたいなものを持っていたんだと思う。

けど、それが、なくなって、今俺は消えたロウソクの芯を見てそこに火がついてるって言ってるわけ。手で温めてまだあったかいって言ってるんだよな。こういう比喩的な表現を使ったりしながら。

バカみたいな話だなって思って、けど半分悔しくもなくて、後悔なんてしてんのかなほんとに、心死んでるんだよな、なんなんだろ、どうでもいいって思ってんのかな。

このブログを書き出した瞬間多少の後悔とかそういうものがあっても書き進めていくうちにその後悔すらどんどん薄く消えていってマジで凪になる。なんの温度もない。

こういうのっていっぱいあると思うんだよな。感情が揺れる、と思っていてもそれは全然続かなくって、すぐに単なる無関心になってしまうみたいなの。何もしたくねえんだよな。死にたくもねえし。ぼやーっとして気がついたら40歳になってもう何もできないなって諦めてしまってもいいかなって思って、それで終わりなんだろうか。

何が書きたいのか分からんままに書いた、けどこれマジで問題だとは思ってる、ずっと書きたいって思ってるけどその気持ちが定かではなくて、ぬるく後悔し続けている。人肌程度の後悔を情熱の証だって言い張っている。

この文章を翌日の朝に読み返して

深夜に洗濯機を回したいけど乾燥機がなかなか終わらなくて時間を持て余し、まあこういう文章書いてたんだけど、いやそもそもなんでこんな気持ちになったかというと、Kindleに『最低限のプロットと中だるみしない第二幕』っていう本があったんすよ。 下記リンク。

あなたもこの本が気に入るかもしれません。"最低限のプロットと中だるみしない第二幕"(黒部ポルカ 著)

こちらから無料で読み始められます: http://a.co/fMGHWz8

んでこれ出版社から出たものじゃなくて、個人が出してる。内容的にはバリバリの脚本術で、かつかなり実践的なアドバイスというか、よくある悩みとその解決みたいなのも書いていて、めちゃくちゃ良かった。小説の書き方系の本はたくさんあるけど、Kindle個人出版物のなかでは頭抜けて良かった。ロバートマッキーの『ストーリー』の副読本的にもいいかもしれない。それくらい良かった。

んで、これを読み始めたころはうんうんそうなんだよなって読めていたんだけど、徐々に言えなくなって、なんでかってこの人は完全に俺を超えていて、方向性はかなり似ている上に俺より脚本術について理解していた。理解ってか、自分のものにしていた。

俺も昔脚本術についての私見というか、自分のものとして噛み砕いた文章をブログに書いていたけど、そういうことをこの人もしていて、内容もすごくて、あっ俺はこの人になれなかったんだって思ってしまった。

まあそんなことを思ったわけよ。もちろん小説を書かなかったからこそ今の俺があるわけで、たぶん小説だけだったらどん底の自己肯定感と共に生きていたと思うから、今の自分で良かったなとも思う。ただ人生すごろくの回りそこねたマスという感じ。いつか書けるといいなって思います。