深大寺恋愛小説賞に応募した
概要
というのに応募した。2,500文字くらいの掌編を書いた。本文は載せられないけど、あらすじを書いておくと、
おれとカズキは看護科に通うたったふたりの男子生徒で、ふたりが親友になるのは運命のようなものだった。けれどおれはカズキにある隠し事をしている。それはおれが同性愛者で、カズキに好意を抱いているということ。ただ、それを打ち明けるより先にカズキには彼女ができる。
親友としてカズキの恋愛相談を受け続け、ときはすぎる。カズキが結婚を考えていると言ったおりに、おれは精一杯の形で隠し事を伝える。「おれの一番信頼しているのはお前だ」その曖昧な言葉に、カズキは知っているよと返す。
以下で反省する。
反省点
時間もないしセイヤと送ってしまったが、反省できる点がいくつか。
- まとまりのなさ
とっ散らかってて統一感がない気がする。モチーフを統一させた方が良かったかも。タバコがいらなかった気がする。 - 同性愛を扱うこと、勉強のできてなさ
かなり安直に書いてしまった気がする。丁寧に書かないとダメだなと思っていくつか記事を読んだが、簡単に書いて良いものだったのかと思う。
多分今後も同性愛は扱うと思うのでいろいろと読んでいきたい。 - 文章が荒れている
これは書いてないからあたりまえ。毎月とか言わずに毎週書いた方がいいんだろうな。なんつーか毎日朝に一時間を小説に使うとか考えたけど、ただ、それでできんのかなあみたいに思う。悩んで終わりそう。
今回みたいに2,500文字でがっと書くのは、プロット書かなくても良い。サッと書いて自分の中にある全体像を把握して、そこから物語の形を探っていけばいい。けどもうちょっと長い、1日とかで書けないお話になると全然全体像が掴めずに書けない。掴めてない中でどんどん書いていくのは結構きつい気がするから。 ここの書き方なんだよな。なんかまあ誰だって掌編なんてかけると思うんですけど、この書き方はそこそこ気に入っていて、そういう書き方でもう少し長いお話を書けたら楽しいだろうなと思う。
一方で、この掌編くらいの密度で、これを長編のシーンとして書いていくってのも良いなと思う。いろんないいなを思ってる。 - 演出のカードが少ない
少ない。あと下手。 - 自分にとって意味のあるテーマを扱えていない
今回は「一番好きな人にする隠し事」というテーマでやったんだけど、これがまあ、そこそこ俺にとって意味のあるテーマではあるけど、こう、切実さが伝わんないなと思った。
本来このテーマは相手との利害関係があって理解してもらえない、ということなんだけど、今回の話ではそれを入れられなかった。切実ではない。 - 手を抜いたなというシーンが明確にある
ありました。
カズキの恋愛相談シーンとか、土産物のシーンとか。これ全部のシーン納得できるもの描かないと賞取るとか無理なんだと思うけど、どうすれば納得できる演出をやれるんだろうな。 - タイトルを適当にやった
花言葉使っちゃった。八つ目の大罪。来世はファミチキ。
良かったのは
- ワンシーンで終わらせなかった
最初はワンシーンで終わらせるしかないかなと思ってたんだけど、そこから構成を立て直していくつかのシーンで構成できたのは良かった。 - いくつかのドラマを並行させられた
主人公のライン、がんと告知、あんずの話 - 書けた
月一の記録がのびた。良いことだ。 - 土地のことをたくさん調べられた
これは驚くんだけど、あるテーマを決めてから土地について調べるとそのテーマにあったことがどんどん出てくる、みたいなのがあって面白い。 - そこそこテーマとしてまとめられた
まあそこそこだけど。「好きな人にする隠し事」「臆病な愛」
書き方について
書き方について、一万文字以下のもので最近よく「舞台をつめる」というやり方をとっている。
最初はテーマ設定からなんだけど、テーマを設定したら次に舞台を設定して、そこをgoogle mapとかで見て、どんな土地なのか、近くに面白い施設があるか、大学があるか、大学があるならどんな学科があるのかみたいなことを考える。テーマのことも考えつつで良いモチーフを探して、扱えそうなキャラクターも出して、書いていく。街に意味を持たせて、その街のものを使って話を構成する。
で、これはまあパズルみたいな感じで楽しいんだよな。面白いかは別問題だけど、統一感がでる。
なんというか、文章をかくとき、主人公が曖昧な世界に生きているとおれはかなり書けなくなってしまう。なので、具体的な土地を設定してどんなルートで帰宅してどのコンビニに入って何を買うのかってのを考える。そこが分かってないと、書くこと自体が苦しくなる。
主人公の生きる世界が分かってるととりあえず文章はかけるから、テーマとざっくりの流れを決めてザーッと書いて、それから外面的な問題を考え出したり、サブプロットを入れたり、テーマにあうモチーフを探してきて入れ込んだり、そういう調整をする。
上でも書いたけど、これをもっと長いお話でもやりたい。鉄腕は8,000文字でこれをやってて、多少いい感じに書けた。
これ、二万文字とかになると構成を意識して最初から書いてしまって、そうするとこうスカスカのシーンができる。そのシーンを埋めるがおれはかなり苦痛。物語に必要なシーンを先に考えて、一通り書いて、それから構成するなら多少良いが。
プロットの段階で物語を掴んで計画を立てる、というのがおれにはまだ難しいみたいだ。できたらいいんだけど。
ちょっと眠たいのでここまで。深夜に文章書くと、まだ考えられるなと思っても考えたくなくなるからよくない。けど深夜じゃないと書く時間がない。やだね。
最後に。関係ないんだけど、最近菓子パンを全く食べてなくて、カナダにきて良かったなって思います。夜中に腹減ってもりんごくらいしか食べられない。健康的。以上。