親です。

読んだ本とかについて書いてます

2020.8月によんだ本とか

お疲れ様です。今月読んだ本。

2020.8月に読んだ本

『ホワイトラビット』

伊坂幸太郎らしい話だな〜〜と思ったことを覚えている。悪役がすごくサラリーマンっぽいのとか。そういう彼らしい世界の捉え方、みたいなのが良いよなと思う。

『韓国とキリスト教 いかにして国家的宗教になりえたか』

スマホに書いてあったメモをそのまま載せてしまうけど、

『韓国とキリスト教 いかにして国家的宗教になりえたか』を読んだ。
もともとエリート層に受け入れられていて、その後日本の統治時代に神社参詣を強制され、そこで民族的な意識と繋がったとかが面白かった。また宣教師による布教ではなく、国王が受洗され、そのご西洋近代主義を勉強するためにエリートが書籍から学んでいったというのも面白かった。
キリスト教朝鮮半島の近代化に与えた影響はかなり大きく、それによってエリート層がキリスト教信者になっていく。日本統治時代に抗日運動の中心としてプロテスタントが活躍する、そして日本の政策に弱腰だったカトリックはその後立場を弱めていく。
戦後もそれまでの日本への姿勢が原因で内部分裂。そのため個人主義的な教会が増える。個人主義的な教会が増える背景にはそもそも韓国のシャーマニズムもある。神を信仰するのではなく気に入った司祭のところに通う。そこからカルト的になるケースもある。
同時にプロテスタント教会が企業的に世襲、拝金に奔って収支を報告しないケースもあり、教会の独立性が高い。ここもカルト的になりうる要因。

『火定』

Twitterにアップした内容だけど、下記のような感想。

『火定』を読んだ。平安時代天然痘についての小説。歴史物を書く上でどれくらいの時代知識が必要なのか? というのが参考になったのと、あとはお話の作り方かなあ。導入も結構良かった。とくに諸男の導入。 主人公はふたりで、名代と諸男。ふたりが薬の買い付けで争う場面からはいる。序盤は名代が典薬寮(病院みたいなもん)を辞めたいというベースの問題が描かれる。
(ベースの問題と課題、葛藤が微妙に役割として違ってくる気がする。どれがどういう役割でどういう包含関係でどこまでが必要になるのか、というのを整理したい。ベースの問題はページを進めさせるのに必要で、半分演出的な問題になる。葛藤はそれに似ているが、もうちょい決断を求められるイメージ、けどあんまり違いがない。課題というと、プロットポイント的なイメージ。ベースとそうでないか、という整理をしてたんだな。それならベースのほうは演出だから課題だけでことたりはしそう。けどもちろんベースの問題として、サブテキストを利用するなどして課題を描き続けるのはわりとセオリーになりそう。)
名代のパートでトラブルの主である諸男について描き、そのあと諸男パート。諸男は前日譚のある男で、さきに名代パートで注意を引いておいたから前日譚を描くということができる。
あとずっと気になってることとして、プロットポイント1で登場人物が取り組む課題が明確になるまでをどう繋ぐのか? という問題があって、『火定』では第二幕以降の課題と接続しやすいベースの問題を設定として与えておくという手法をとっていた。具体的には、火定の主人公・名代は「パンデミックの中で命をかけて人を救うか、もしくは自分一人が助かる行動を取る(辞職して逃げる)か」の二択を迫られているんだけど、第一幕ですでに「中央官吏としての出世を目指していたが、出世の見込めない医療現場に配属されてしまう(辞職したい)」という葛藤を抱えている。
これは辞職するという行動のレベルで接続可能であり、ストーリーが明確になるまでのつなぎの課題として機能する。
これ、「契機事件(BS2におけるきっかけ)」ではダメなの? って思われるがかとも思うんだけど、おれが言ってるのは1ページ目から有効な課題のこと。契機事件だとセットアップが全体の1割くらいを占めるし、それまで主人公の日常的みたいなのを見せるのがだるいなと思っている。そのため、設定から持ってこれるベースの問題はひとつの解決策だなと思ってる。
あとこれはまた他の備忘録だけど、物語を作る上で、登場人物の課題をどう更新させていくかというのは一つの論点で、それがうまくできるとプロットポイントの多い、驚かされる、そしてテーマとしても考え尽くされたストーリーになる。最近だと『ヴィンランド・サガ』とかが良かった。
まあそんなかんじ。

『サブテキストで書く脚本術』

これは記事書いたので読んで欲しい。

物語を多層的に描く手法——『サブテキストで書く脚本術』の感想

まあ、勉強になりました。

『引きこもり令嬢は話のわかる聖獣番』1巻

ちょっと悪役令嬢ものというか、女性向けラノベというものをいくつか読もうと思って購入。面白かった。 ほっこりしていて敵キャラとかもいないんだけど、序盤のスピード感ありコメディタッチの演出がとってもよかったなあと思う。

フランス語の読み方の本

たらたらと読んだ。明日から文法。

『普通の人でいいのに』

これツイッターでバズってたやつ。 『Joker』っぽい話だなと思う。ジョーカーは共感させにきたけど、これは短い漫画だからなのか共感させず、嫌な感じで読ませている。タイトルもいいよね、婚活でよく聞くセリフである「普通の人でいいのに」を使って、何者にも成れない自分というテーマを描いている。

ハンター×ハンター』14〜18巻(G・I編)

風邪の中で。唐突に読みたくなったので。5巻とかで終わるんだってびっくりした。ハンターは話のまとめ方がうまいよなあと思う。

ヴィンランド・サガ』全巻

3巻無料で、3巻まではあんまり面白くなかったんだけど、4巻目からぐっと面白くなった。そして全部買った。
そういうふうに広がっていくんだ、というテーマの取り方が印象的だった。

『破滅フラグしかない乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった...』1〜2巻

こちらも悪役令嬢もの。漫画があったので読んだ。
これもめっちゃ面白かった。朴念仁な主人公って男性向けラノベではやり尽くされた感じあるけど、女性向けでやってもすごいいいんだなと思う。いやらしさがなくてすっきり読めるしね。

2020.8月に読んだ映画

千と千尋の神隠し

何度みたかわからん。疲れたときいつもこれ見てる。

『三度目の殺人』

是枝?監督のやつ。女性の書き方がアレなの除けば面白かった。

2020.8月に書いた小説

いま書いてます。エンタメに振ったやつ。なろうっぽい、ゲームみたいな世界観のやつ。2万文字とかでまとめられるといいんだけど。

今月はあんまりtwitterやらなかったのが一番の成果だと思う。あとTOEICのリスニングで400点くらい取れて、リーディングも同じくらいなら800点。渡航前は合計345点だったからめっちゃ成長した(ただTOEICできても英語は喋れないってやつ本当なんだなとも思った)。それと妻の学校が再開して日中育児、夜に仕事のサイクルが始まったり。他にもいろいろあった気がするが、まあ忘れた。

以上。