今から父になるから俺の悩みを聞いてくれ。

子ども産まれるんで育児とか生き方について書きます。映画とか心理学とかITとかの趣味についても書きます。

幸福学っての、慶應でも流行ってるじゃないすか

どうもmaximonelson49です。今回は小難しいこと書く

 

幸福について

のっけからすげー大上段で恐縮なのだが、以前、ブログでこんなことを書いた。

幸福は、分からない。ここで面白いのは、大概の人が「幸福になりたい」とは思っているということだ。何が言いたいのかというと、みんな、「幸せになりたい、けれど幸せが何なのか分からない」。なら、幸せについて語るときは、まずその幸せが何なのかについて考えた方がいい。そしてそのとき大切なのは、幸福観なんてのは、人それぞれ違うってことだ。だって人間ってのはみんな別の肉体と精神を持つ異なった存在だから。幸せについて語るなら、私にとっての幸せを定義する必要がある。

私の志望動機(7000字以内) - 今から父になるから俺の悩みを聞いてくれ。

 まあ上の記事は俺の、去年?の時点での志望動機をまとめたもの。んでまあ、とりあえず上の記事の一部引用範囲では、幸福についてちょろっと少し書いている。また幸福について、当時の自分の考えていたことがノートに残っていた。今回はそのノートの内容を引用しつつ、思っていたことをちょっとまとめる。あとタイトルには慶応の幸福学のこと書いたけど本記事全然関係ないです。ただ記事の最後に幸福学の前野さんの本について少し書いたので、気になるならそれ読んでもらってもいい。

幸せの定義

上の引用で何を言ってるかっていうと、なんか、俺が妻と結婚したばっかのとき、夫婦ふたり新婚かつ仕事結構頑張って充実? してたように見えてたろうけど精神的にくっそボロボロだったしあー幸せって分かんねえもんだな、ってことを書いている。かつ、この経験から「幸せになりたい、けれど幸せが何なのか分からない」というのを面白がっている。

この気づきは、まあ今でもそれなりに有意義かつ、自分らしい問題意識だなと思う。

たとえば「マクガフィン」って言葉があるのを知っているだろうか。これを買ってきてくれ、と言われたらあなたはどうするか。ちなみに「マクガフィン」はスコットランドだったかでライオンを捕まえるための道具なのだが、「マクガフィン」というものが何なのか知らずして「マクガフィン」を得ることはむつかしいだろう。

で、同様のことが、幸福にも言える。あなたが幸せになりたい、と思ったとき、その幸せとはいったいどんな形をしているのか。それが分かっていないと、何を目指すのかが分からないし、具体的なアプローチに落とし込むこともむつかしそうだ。問題を解くとき、私たちに必要なのは、解自体や解法ではなく、問題の意味を正しく把握することなのだ。

(俺はこういうふうに、物事が問いかけと解に分かれるとき、問いかけの方に価値があると考える。なぜかっていうと解は問いに対する解でしかなく、解の有効性は問いの理解度にかかっているから。問い自体が意味をなさないなら、それにどんだけ正確に答えても意味がない)

まあそんなこんなでそれゆえに、私たちは幸福について考えるとき、私たち自身にとっての幸福がなんなのかよくよく考えたほうがいい。つまり、幸福は定義することが必要だってこと。

ただ、このとき気を付けることがいくつかある。

①あなた自身の問いか、それとも社会善か。

 あなたにとっての幸福について定義するとき、いくつか注意したほうがいい点がある。ひとつめは、それは単なる社会善じゃねーの、ってことだ。

どういうことか。

これは、人はそれぞれ別個の存在であり幸福のかたちも違うんだから、世間様のいうとおりしても意味ないですよ、ってことだ。

例えば、世間には「男は女を養うもの」って善がある。で、このときあなた(男)が一生ニートして暮らすことを幸福と感じるならば、頑張って養ってくれる女性を探すことは決して間違っていない。堂々とそれを公言し、運命の相手を探してほしい。むしろ社会善である「男は女を養うもの」というのを内面化し、自分の幸福と勘違いしていたら、あなたはどれだけ努力しても、自分自身の幸福からは離れていくばかりで幸せにはなれない。これは問いを見誤っている。

人が幸福を追求するとき、人はそれぞれ独立した別の存在なので、その個人にとっての幸福もまた、その個人に依存する。

知らなかった人は覚えておくといいと思うが、私たちはみな独立した別の人間だ。例えば俺とあなたは生きてる年数も違えば出身も違うしどんな家でどんな教育を受けてきたかも全然違う、この世の本当腐るほどある変数をくっそランダムにぶつけられて育った一個人同士なわけだ。好きな色、味、においだって違う。何を好んで、何に幸せを感じるか、なんてのももちろん違う。そしてその幸福は誰にも否定できない。あなたがあなたであることは、誰にも裁けない。

この、社会善に従ってしまうってのは結構パターンがあると思う。たとえば「他人に奉仕することは素晴らしい」や「本当に好きなものであれば寝食惜しんでやるはず」といったものだ。下記で続けて説明する。

②他人に奉仕していないか

強固な社会善として、「他人に奉仕することは素晴らしい」というのがある。俺は血も涙もないゆとり世代なので分からないのだが、人間は基本的に自分の問題意識は自分で解決するべきであり、また他人の問題意識に対応するために動員される筋合いはない。自分自身にとって本当に何のメリットもないのであれば、他人に奉仕したところであなたの幸せにはつながらないであろう。まあ脳科学的に、他人への哀れみをもつと幸福度高まる、とかはあるらしいが。

③程度は適切か

社会的な価値観として「何があっても続けたいものが本当に好きなもの」みたいなのがある。んなわけあるか。たとえば俺はインド料理屋のカレーが好きだが、「一か月間インド料理屋のカレーを食べ続けられないならお前はインド料理屋のカレーが好きではない」と誰かに言われたら、本当にこいつは面倒くせえヤツだなと思う。俺は週に一回くらいのペースで食べたくなって実際食べるのは半年に一度、くらいにはインド料理屋のカレーが好きだ。つまり、好きというのはゼロかイチかの選択ではなく、ゼロから100まであるパラメータみたいなもんだ。カレーの例ならむしろ毎日食べたら嫌いになるだろうし、どの程度自分がその対象を好きなのかは見定めて用法容量を守って摂取したほうが幸せにはなれるだろう。

④一次的な欲求か、二次的な欲求

分類のレベルがそろっておらず恐縮だが、一次的な欲求であるか、二次的な欲求であるかは大切だ。どういうことかというと、例えばある男が、料理を作るのが好きでよく友人に食べさせていたとするとしよう。このとき、男が料理すること自体が好きなら、それは一次的な欲求だ。だが、友人の笑顔が好きであるなら、料理をすることは二次的な欲求であり、一次的な欲求は友人の笑顔を見ることである。後者の場合は、男は友人の笑顔さえ見れれば決して料理にこだわる意味はない。むしろ料理が好きであると勘違いしてキッチンの仕事とか始めたら、案外料理自体は楽しくなく、幸福からは遠ざかるかもしれない。

⑤あなたの幸福感とマッチしない他者承認を求めていないか

①②のミックスのような話なのだが、誰かに認められるために、自分にとって幸せでない行動をとるのは結構厳しい戦略だ。例えば自分の濃い趣味を隠したりして、その状態のあなたが認められれば認められるほど、そこからほど遠い素のあなたの幸福感は否定されることになる。 長期的にその苦しみを回避する戦略性があるのならいいのだが、目先の承認のためにそうするなら、それはジリ貧だ。

また、これと似た話として「自分の幸福観は他人に納得してもらう必要はない」というのがある。人間はそれぞれ別個の存在なので、自分の幸福が他人に納得されないことはある。が、それをどうこういわれるのはとてもおかしな話だ。また、他人の幸福観に納得がいかないからといってそれを否定してはならない。

最後に

まあぱっと思いつくのはこんな感じ。

ざっくり今回の記事をまとめると、「幸せになりたいとき、あなたにとっての幸せってなんなのか先に定義してないと目指しようがないよね」って話と、「定義するときこういう落とし穴があるよね」って話だ。

んでまあ、うまいこと自分にとっての幸せが分かれば、あとはそれに向けて努力してくださればいいと思う。余談だが、人間にはどうやら幸福追求権というものがあるらしく、だからまあ我らはみな幸福を追求する権利を持つ。なので安心して幸せになって下ればよい。ここら辺はまた別の記事にできればいいなと思っている。

ほんとの最後に、冒頭にあげた前野さんの本でも紹介しておしまいにする。なんかこういう話を書くとすげー身体中痒くなってきてしまうから。

 

 

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

 

 これはひとが幸せを感じる要素には何があるのか、について書かれたもの。幸せには4つの因子があるよ、という話。これはネットでも記事出てるので、それ読んで興味深ければこの本買ってみてもいいかも。関連記事あげとく。

前野隆司さんインタビュー|“幸福学”を知れば誰でも幸せになれる! 従業員が幸せになれば会社が伸びる! 人・組織・経営を変える“幸せの四つの因子”(前編) - 『日本の人事部』

 

 

 前野さんの本だとこれが一番面白かった。論理思考とかフレームワークとか好きな人は、それすら俯瞰するこの本はだいぶ面白く読めると思う。

 その他『死ぬのが怖いとはどういうことか』とか読んだことあるけど、まあわりと同じようなこと言ってるので前野さんの本はどれか読んどきゃいい、ってかんじがある。

 

来週の頭に社会心理学の講義を受けてくる予定で、楽しみです。あと最近仕事ができなくてポンコツ。以上!!!